育児と時短をほんのり語る。

二児の親が、日々の育児と時短について語ります。

14回目;息が詰まりすぎじゃない?今の教育について思う事

我が家には4歳と1歳の息子がいます。夫婦ともに働いているため、2人とも保育園に通っています。

今日上の息子の保育園に行った時、気になる出来事に遭遇したのでその事を綴っていこうと思います。あくまで私個人の意見なので、偏った部分もあると思いますがお付き合いいただければ幸いです。

今日あった出来事

「◯◯君はクラスの集団の一員としての認識が足りない時があり、声がけが必要なので年中クラスに上がる時に本来1人の担任を2人に増やした方がいいと思っている。そのためには発達支援センターに一度行って様子をみてもらう必要がある」

と担任の先生に言われました。日頃子供を長い時間みてくれている、信頼している先生からの話であり、素直に受け取ろうと思ったのですが、1点腑に落ちない点がありました。

集団に溶け込むことってそんなに重要?

長男は好きな事に集中して打ち込む性格で、確かに声がけをしても一度目で反応しない事もあります。しかし、もう一声かければ反応しますし、そこまで親として問題とは考えていません。しかし、園側でそのもう一声が負担になっているのであれば、園の提案に耳を傾けようかなと思っています。

私が気になったのは、集団に溶け込む事をよしとする前提で話をされていることです。

常に集団に沿った行動が求められているという点が、本当にそれでいいのかな、と思ってしまいます。

皆が何かしらの枠にはまっていないといけないのでしょうか。枠からはみ出ててもいいじゃないですか。歴史的な発明や芸術は枠から飛び出したところから生まれていますよね。

30年前と現在の違い

私が保育園児だった30年前は、あまり全員を一つの枠にはめるような考えは一般的ではなかったと思います。

保育園でも、外遊びをする子もいれば、絶対に外に出たくないと言い張る子もいて、それぞれが好きな形で時間を過ごし、先生もそれにあわせて保育をしていました。そして、皆と同じことをしない子も受け入れる寛容さが教育の現場にあったと思います。

しかし今は、基本的に皆同じ事を同じようにして、設定されたハードルを同じようなレベルでクリアしなければいけないという雰囲気があります。定期検診で積み木ができる、絵を指差しできるなどのチェックも、そこまで細かくやる必要ある?と思います。逆にハードルを超えられなければ普通じゃないと親を追い詰めていないですかね。

現に、定期検診で◯◯ができなかった、定期検診に向けあれを練習しないと…と悩むブログやつぶやきなんか山ほど出てきます。

とても生きづらい世の中になった

男女雇用機会均等法や障害者差別解消法など、世の中では多様な価値観を受け入れていこうという流れが進んできています。

しかし、教育の現場では、実は、多様な価値観をつぶすような流れになっているのではないでしょうか。

親も生きづらい

そして、その風潮は、子供だけでなく親も苦しめていると思います。

みんなと同じ事ができていないことへの不安、発達障害という言葉が出てきた事による我が子への不安…

今の時代、親も子育てをする上で相当なメンタルが求められていると思います。

分析・調査しすぎの社会

話しを戻して、多様な価値観をつぶすような流れが出てきている背景にあるのは、「分析や調査のしすぎ」ではないかと思います。

政策を立案する霞ヶ関では、シンクタンクなどを使って論理的に方針を打ち出しているのかもしれませんが、こうでなければならないという姿は本当に分析や調査、論理性によって見えてくるものでしょうか。

昨今の自然も、冬の積雪が減ったり梅雨が長かったり過去最大の台風がたくさん来たり地震が来たり、予想できないものです。

教育の分野で関係するところで言えば、今は人口減少や少子高齢化の時代ですし、ICT化の波も来ています。

そんな様々な変化が訪れる時代の中で、これまでの調査分析にもとづいた枠に子供達を押し込める事は正しくないのでは、と私は思ってしまいます。

教育には大らかさが必要

だと私は思います。別にちょっとくらい人より遅い部分があったり、苦手な部分があってもいいじゃないですか。周りの大人の方を見渡すと、そういう人たくさんいるじゃないですか。でも生きていけてるじゃないですか。皆気にしすぎですよ。

先の長男の件は、私も保育園での状況をつぶさに見ている訳でもないのでなんとも言えませんが、信頼している先生から冒頭のような話を聞いて、違和感を覚えたところでした。もちろん親として感情的になっている部分はあると思います。

調査・分析から得られるものはありますが、流れに身を任せてふわっと育てていってもいいじゃないですか。

あまり息の詰まる社会にならないよう、自分も何かしら動いていきたい。そんな事を思った金曜日でした。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。